交通事故によるむち打ちの治療

交通事故から受診までの流れ

瞬間的に外から大きな力が加われば、体に不調が起こるのは当然のことです。事故の直後は緊張や焦りもあって、痛みや不調に気がつかないこともあります。
自分ではなんともないと思っていても、事故に遭ったときにはなるべく早く病院に行って検査を受けることが大切です。

軽度のむちうち症の場合、事故の翌日、あるいは1週間ほど経ってから首や肩が痛くなってくるという場合もありま す。また、事故直後に病院で検査を受けたときには「異常なし」といわれたのに、首や肩の痛みや重苦しさといった不調を感じるというのも、むちうち症の特徴 のひとつ。そういう痛みや不調の治療を専門に行っているのが整骨院です。

あまり事故から時間が経ってしまうと、警察や保険会社に「交通事故によるケガ」「交通事故の後遺症」と認めてもらえないこともあるので、痛みや違和感があったらすぐに整骨院を受診してください。

整骨院ではどんな治療をするの?

整骨院では、手技中心の理学療法でじっくりと時間をかけて治療します。
まず受付のときに「どのような症状があるのか」「思い当たる原因はあるのか」「ふだんどんな生活を送っているのか」「今まで大きな病気やケガをしたことがあるのか」といったことを 聞かれます。整骨院はケガや痛みのある部分だけを治療するのではなく、全身の骨格や筋肉のバランスや体の使い方や癖を直す指導などをして痛みや不快感をなくしていく治療を行っています。
聞かれるのはそのために必要なことなので、自分が解る範囲でかまいません。問診の後は、実際に治療にあたる柔道整復師の先生の触診、整形外科的検査を行います。

そしていよいよ実際の治療に入るわけですが、どうやって治療するか、どんな施術が中心になるかは、患者さんの職業や運動状況によって様々です。
同じ肩や腰の痛みを訴える患者さんでも、年齢、性別、普段の生活習慣などは異なるので、同じ施術をしても効果が上がる人 と上がらない人が出てきてしまうのです。
基本的には、痛みが激しい状態のときは少しずつでも痛みを減らす急性期の治療を行い、急性期の激しい痛みが落ち着いてきたら痛みをかばって出てきた二次的な痛みやもともとの身体の使い方による癖をバランスよく調整していきます。

整骨院ではつねに患者さんの経過状態を見ながら施術をするので、体がどう変化しているのか、効果がどのくらい上がっているのかがすぐ解ります。そして体の変化に合わせて、一番効果的な施術を行っていくので、毎回同じ施術内容になるとは 限りません。
大切なのは、治療にあたってくれる柔道整復師の説明をきちんと聞いて、疑問があったら遠慮なくたずねること。 注意があればしっかりを守って、少しでも早く体が元の状態に戻るようにしましょう。

どれくらいの期間通院するのか

まず知っておかなければいけないのは、むちうちの痛みや不快感はそう簡単に治るものではない、ということ。
治療期間は人によって違いますが、普通は3ヶ月から半年程度はかかります。また、半年通っても完全に元には戻らなかったり、痛みがある状態が慢性化してしまう人も珍しくありません。
治療を始めてからしばらく経つと、保険会社から「もうそろそろ治療を中止しませんか」と提案されたり、場合によっては「そんな軽症のむちうちで、こんなに治療が長びくはずがない」と疑われたりすることすらあります。

なぜなら、保険会社としてはなるべく治療費を安く抑えたいから。
でも、それはあくまで保険会社側の都合なので、まだ痛みや不快感が残っているのに通院を止めることはありません。患者さんが「まだ痛みがある」といえば、保険会社が強制的に通院を止めさせることはできないのです。
ただ、交通事故のむちうち治療を専門にしている整骨院でも、すべての患者さんを完全に元の体の状態に戻すことはできません。症状が残ってしまう患者さんは、人によっても違いますが大体半年くらいで、治療を受けてもほとんど回復が見込めない状態になります。

これを「症状固定」といいます。
つまり、交通事故から時間が経って「症状固定」の状態になるまでに、どのくらい体が回復するかがカギ。そのためにも、なるべくマメに整骨院に通い、柔道整復師から聞いた日常生活での注意点を守ることが大切なのです。

整形外科と整骨院はどこがどう違う?

交通事故でケガをしてしまったとき、多くの人は病院で診てもらうと思います。
血が出ている場合は止血して、内臓に損傷のある場合は手術などを行い、元通りの状態に戻すのが病院の仕事です。
でも交通事故では多くのケースで、むち打ち、腰痛といった目に見えない症状が出ることがあります。
むち打ち、腰痛などは病院でいうと整形外科の範疇になりますが、そこでは一体どんな治療が行われるのでしょうか。
整形外科ではまず、レントゲンを撮ったり、MRIやCTといった身体の断層画像を撮ったりして、むち打ちや腰痛の原因をつきとめようとします。そして、症状にあわせて薬や湿布を処方し、ときには手術などを行い、症状の改善を目指します。
ただ、むち打ちの特徴として、医学的にはこれといった問題が見つからないのに、頭痛・肩こり・めまい・耳鳴り・ 眠気・吐き気・手足のしびれといった症状が長く続くことがあります。これらはまとめて「不定愁訴」と呼ばれていますが、そのほとんどは原因不明となってい ます。なぜなら、捻挫や筋肉のこわばりは、レントゲン写真やCT映像などには写らないからです。
むち打ち症というのは、頭痛・肩こり・めまい・耳鳴り・眠気・吐き気・手足のしびれといった「不定愁訴」の症状を便宜上まとめた名前で、はっきりした病変をもつ病気ではないのです。
医学的な問題はない、つまりどうしてそういう症状が出るのか原因がみつからなければ、整形外科では根本的な治療ができません。そのため、頭痛には痛み止めの頭痛薬、肩こりには筋肉の緊張を緩和させる薬、といったように、ひとつひとつの症状についての対症療法が中心となってしまうのです。

薬を処方されれば一時的には楽になりますが、原因に対する治療ではないため、症状は改善しません。西洋医学に基づいた整形外科では、「これは”むち打ち症”です」という診断はできても、根本的な治療は難しいという状況になっています。

交通事故後の治療について

交通事故に遭ったときには、まず病院に行ってきちんと検査を受けましょう。
ただ、病院で「異常なし」と診断されても、実際には首や肩の痛み、頭痛といった症状を感じることがあります。これが軽度の交通事故に多く見られる「むち打ち症」です。
痛みをがまんしていると、症状がどんどんひどくなって、ついには慢性化してしまうこともあるのです。
ただ、病院の検査では異常がみつからないため、根本的な治療ができません。
痛みに対して湿布や鎮痛剤を処方するといった、対症療法が中心になってしまうのです。
そういう痛みや違和感などの治療を専門に行っているのが整骨院です。整骨院を訪れる患者さんのなかには、むち打ちなど交通事故の後遺症で通っている人がたくさんいます。
整骨院は病院と同じく国に認められた診療機関なので、交通事故の自賠責保険も使えますし、病院からの転院、あるいは整骨院から病院への転院もできます。
事故が原因となっている通院ならば、治療にかかる費用はすべて保険会社から支払われます。
また、事故をきっかけに慢性的な症状に悩まされるようになると、後遺障害として認定され、保険会社が規定する慰謝料が支払われることもあります。
まずは、骨折などの目に見えるケガがないか、病院で検査を受ける。そして病院で異常なしとされても、痛みが残る場合は整骨院で治療を受ける。交通事故のダメージをできるだけ体に残さないために、病院と整骨院をうまく利用しましょう。

損保会社が接骨院での施術に難色を示すケース

■ 交通事故と健康保険

交通事故は自由診療です。基本的には健康保険での治療は行いません。ただ、加害者側が費用を安くあげようとして、被害者の健康保険を使ってほしいと言ってくる場合がよくあります。
「健康保険を使っても慰謝料は患者にはいるので同じですよ」なんていう加害者のことばに惑わされないよう、患者にはよく説明してあげてください。
「後遺症が出たらどうするんですか。健康保険はあなた自身の保険なのですよ。加害者の保険を使うべきです。」
たとえ、患者がいったんOKしてしまっても、患者から同意書をもらえば院長が相手の保険会社に話すこともできます。患者のことを考えて、患者本人の健康保険は使わないようにしましょう。

■ 接骨院と損保会社

こういった、保険などに関して接骨院と損保会社の関係は実際どうなのでしょう。
残念ながら、損保会社が接骨院での施術に難色を示すケースが多々あるようです。ダメではないけど医師の同意書を求めてきたりする場合もあります。
なぜかというと、通院日数が慰謝料の査定に結構係わってくるからです。たとえば、毎日通院する患者に1日平均3部位施術したとすると、1カ月の施術費が16~17万円くらいになります。

被害者が救急車で搬送された整形外科病院の治療に不満で、かかりつけの接骨院に連絡したとしても、「接骨院は病院ではないからダメ」と言われてしまうことがあるようです。
接骨院に係ると治療が長期間に延びるため慰謝料が多くかかってしまう、と損保会社では考えているようです。
保険会社によっては、通院がかなり長期間に延びた場合、調査員が患者の動向調査まで行うことがあるようですので、こんなごまかしはききません。

よほどの重傷事故でない限り、受傷6カ月が治療医打ち切りの目安だと言われています。できれば3~6月で治すことが理想でしょう。

交通事故治療のよくあるご質問

交通事故で治療を受ける際に手続きは必要ですか?
面倒な手続きは必要ありません。保険担当者に当院への通院の意思を電話でお伝え下さい。 
治療費はかかりますか?
被害者の場合、患者様のご負担はありません。
治療費・休業損害・慰謝料は自賠責保険(120万)+任意保険から支払われます。
交通事故の場合は治療費の負担がないこと以外にも一日通院するごとに
最低4,200円の慰謝料が別途支払われます。通院しないと請求できません。
他の医療機関にかかっていますが転院は可能ですか?
自宅や会社から遠くて不便」「納得いく治療が受けられない」など、医療機関を変えたい場合、
保険担当者に伝えていただければ、電話のみで変更可能です。
症状が軽くても治療は受けられますか? 
症状の軽い、重いは関係なく治療を受ける事ができます。初めは症状が軽いからといってほっておくと
後から辛くなってくることが多くみられます。少しでも違和感があればお早めの受診をおすすめします。
病院と整骨院を同時に通院することは可能ですか?
病院や整形外科で画像検査・薬の処方等を受けながら当院で治療することが可能です。
治療期間はどのくらいかかりますか?
症状により一概には言えませんが、概ね3ヵ月くらいで治癒される方が多いです。
3ヵ月経っても症状の改善が見られない場合では治療期間に制限はございませんので、
患者様が納得されるまで治療させていただきます。

ページトップへ